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真実の教え「仏種」を宿した【法華経】の伝承

【法華経】というお悟りを示されたお釈迦様、膨大な数にのぼる仏教全体の教義を体系づけた中国の名僧天台大師智、日本で比叡山を開いた伝教大師最澄、そして【法華経】を命懸けで弘められた日蓮聖人。インド・中国・日本の『三国』、そして4名の名僧『四師』によって、【法華経】という真理の光は燦然と私達の前で輝きを放っています。

 【妙法蓮華経(以下「法華経」)】に注目し、仏教全体の教義を体系付けたのが天台大師智(天台宗の開祖538年〜597年)でした。
 この智の教えを日本に伝え、比叡山を開いて教えを弘めたのが、伝教大師最澄でした。『生きとし生ける生命には、仏種(仏となる種)が具わっている“悉有仏性”』
 お釈迦様がお悟りを開かれて、新しい真理(教え)が生まれたのではありません。例えれば、かのニュートンが林檎の実が枝から落ちるのを見て、引力の存在を発見したものの、引力という目に見えない存在は、ニュートンが発見しようが、発見しまいが、ニュートンが生まれる前から既に存在していた自然現象でした。ニュートンは、引力という自然現象を体系化したというだけの話と同じで、お釈迦様のお悟りになられたという真理は、人類創世のその時から、すでに存在した真理というものに気が付かれたという事なのです。
 日蓮聖人は『仏すでに過去にも滅せず、未来にも生ぜず』と御教示なされておられます。ここでいう仏とは、真理という言葉に言い換えられます。
 私達の心の中には「仏種」という、悟り(仏に成る=成仏)に至るための種が、生まれながらにして植付けられていると真理を、インドのお釈迦様から、中国の智、そして日本の最澄、さらに日蓮聖人へと受け継がれて(三国四師)、現在私達に伝えられております。悪人であろうが、善人であろうが、男性であろうが、女性であろうが、全ての人間の心の中には、成仏する事ができる種が具わっています。私達は、心の中に具わっている成仏の種に気付き、その種を各人がどのように育てるかということです。


『三国四師』とは?

 日蓮聖人は『顕仏未来記』に、
 「伝教大師云はく『浅きは易く深きは難しとは釈迦の所判なり、浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり。天台大師は釈迦に信順し法華宗を助けて震旦に敷揚し、叡山の一家は天台に相承し法華宗を助けて日本に弘通す』等云云。安州の日蓮は恐らくは三師に相承し法華宗を助けて末法に流通せん。三に一を加へて三国四師と号づく」と。
 伝教大師の『法華秀句』を引用され、インドの釈尊が出世の本懐として顕(あらわ)した法華経を、正しく継承し弘宣された人師として、中国の天台大師、日本の伝教大師を挙げられ、その法華経弘通の系譜は日蓮聖人に受け継がれ、末法に流通しているのであると示されました。