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法華経と鬼子母神様

 京都の比叡山をひらいた最澄(伝教大師)は中国から天台宗を、和歌山県の高野山をひらいた空海(弘法大師)は同じく真言宗を伝えました。この両大師の流れをくむ天台宗や真言宗では鬼子母神様を祀って種々の願い事を叶えて頂くために、色々な秘法を伝えてきました。
 どんなことが叶えられるかと言いますと、子供の欲しい人は「七日で身籠もることができます」とか、「安産ができるように」、「夫婦が仲良く暮らせるように」、「人から好かれるように」、「病気が治るように」、「心願成就するように」などなど、様々な災難からまぬがれ、願いが聞きとどけられますように…と、数多くの願い事を祈り、そして叶えられますよと示されています。我々に願い事が多いのは、欲多き凡夫ゆえでしょう。
 しかしこういう願い事は、ややもすると、きわめて個人的な欲求を満足させるためのもので、広く大きく世のため、人のために行われる法ではありません。
 そこで注目するのが、仏様の御意志を説かれた【法華経】の「鬼子母神様」です。【法華経】の第二十六章に『陀羅尼品』という経典があります。ここには持国天王じこくてんのう毘沙門天王びしゃもんてんのう増長天王ぞうちょうてんのう広目天王こうもくてんのうといって、この世界を守護するため東西南北に四人の神様がおられますが、この中の持国・毘沙門の二天王と勇施菩薩ゆうぜぼさつ薬王菩薩やくおうぼさつという二人の菩薩と、全世界の鬼神の代表者である十羅刹女・鬼子母神様があげられています。
 ここにあげられた神様や菩薩様は、【法華経】を信じ実践する人を守護しなさいと、仏様から直々に命ぜられ、また自らもすすんで守護する事を誓っておられます。
 とくに十羅刹女と鬼子母神様は「法華経を読み、信ずる者を守って安穏にし、その人の気力、体力が衰えないようにしましょう」と誓い、多くの魔王・鬼神達に対しては、「もしわが頭に上って土足で踏みにじるようなことをしても私は怒りません。しかし【法華経】を信じ、弘めようとする人を、絶対に苦しめるようなことがあってはならぬ」と厳しく戒められておられます。
 【法華経】つまり“妙法蓮華経”を信じ、身にその教えを行う事を“南無”すると申します。“南無妙法蓮華経”とは、妙法蓮華経を信じ帰伏するという意味になります。十羅刹女・鬼子母神様はこの「南無妙法蓮華経」と唱える人を守護いたしますという大誓願を立てられました。
 【法華経】を信じ実践するとは、「自らが仏様であるという自覚を持ち、その様に行動する事であります」。仏様の行動とは、“菩薩行”ということになります。菩薩行は「無償の愛情」からなる行動です。無償の愛情(仏の心)を注いで接する事で、無償の愛情を注がれた相手も、自ら具えいる仏の心に共鳴し、自然と菩薩行をするようになります。信じ実践するところに、想いは伝わるのです。

 『法華経陀羅尼品第26』には、法華経を受持する人を守護すると説かれています。
 子育安産・病気平癒・除病・厄除け・法華経行者守護・所願成就・事業繁栄の御利益。天下泰平、五穀豊穣、万民快楽、子育守護等の祈願成就の御尊体として広く全国信徒の信仰を集める。
−鬼子母神様の御縁日−
鬼子母尊神 毎月8日 18日 28日